「ご本尊を放り投げて行った住職」
「本山から、宅配で取り寄せたから、見てくれ」
無断で上がり込んできた住職は、立ったままテーブルに箱を放り
投げて、言いました。中には、なんと、御名号本尊が!最も大切な
ご本尊を、なんということするの!上野さんはあきれかえりました。
富山市に住む上野マサ子さん(仮名)は、親鸞会の講演会にご縁が
あり、
「他流には名号よりは絵像、絵像よりは木像というなり。
当流には木像よりは絵像、絵像よりは名号というなり」
との蓮如上人のお言葉を聞いて、ぜひ自宅のお仏壇にも、御名号本尊
をご安置しなければ、と思いました。
しかし、悩みがありました。
「寺には先祖代々お世話になっている。
簡単には御本尊をかえられない」
悩んだすえ、手次のお寺に行き、住職に頼んだのです。
数日後、来客中にもかかわらず、無断で上がり込んできた住職が、
「京都の本山から宅配便で取り寄せたんや。見てくれ」
と言い、立ったまま箱をポーンとテーブルの上に放り投げて行ったの
です。
何だろうと開けてみると、なんと箱の中には、御名号本尊が!
「親鸞会では、講演会の会場に正御本尊をご安置するときは、白手袋で丁重にお取り扱いされる。
えらい違いですね」
実は、その場にいた客とは、親鸞会の講師であった。
住職は、それと分かってか、すぐさま立ち去ったのでした。
上野さん、
「やはり、親鸞聖人ご真筆の正御本尊をお願いします」
と、親鸞会から正御本尊(親鸞聖人直筆の御名号)をご下付していただくことを決心されたので
す。
正御本尊を安置され、
「お仏壇も私の心も、いっぺんに明るくなりました」
と、晴れ晴れと上野さんは言われました。
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